火災保険と網入りガラスの熱割れ

網入りガラスは防火のために金属線がガラス内に入っています。金属線が温度の変化で膨張すると窓ガラスにヒビが入ります。とても危険な状態ですので緊急の窓ガラス修理・交換が必要となります。

網入りガラスの熱割れは火災保険の「不測かつ突発的に生じた損害」という項目に通常該当します。

この項目ですと火災保険会社によっては、窓ガラス修理料金が補填されない場合があります。保険契約書に「熱割れ」で補填されるという項目が明確にないためです。

最近は小規模共済の会社が多く設立されたためか、多種の火災保険が販売されています。従来は熱割れでガラス修理料金を補填すると明記した保険は見当たらなかったですが、最近は明記された火災保険が販売されています。

●明記例

「気温の変化により、網入り窓ガラスにヒビは入った場合」は修理料金を補てんすると明記されている火災保険保険があります。

ガラスを熟知したガラス店からすると、とても親切な保険かと思われます。

●注意点

熱割れは金属線の膨張と板ガラス面に熱ムラができると生じる2種類の原因があります。

頻度は少ないですが、熱ムラでヒビが入る場合は「網入りガラス」ではない「透明ガラス」でも生じる場合があります。この場合は金属線が入っていないので補填されませんのでご注意ください。